奈津子
奈津子
どうも、就活アドバイザーの奈津子です。
「ES(エントリーシート)って、どうやって書いたら良いのか、全く分からないよ…」
「自己PRって、何を書かけばいいの…?」

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面接官は、自己PRから何を知りたがつているのか

面接で学チカや自己PRを話すと、それに関して数多く質問されるのが最近の就活の特徴です。まるで集中砲火のように質問が浴びせられます。

これはコンピテンシー面接と言われるものです。コンピテンシー面接とは、就活生の過去の行動に関する具体的事例から、行動特性(=コンピテンシー)を抽出し、将来の行動を予測するものです。金融から各種メーカーまで、分野を問わず多くの大手企業で導入されていると言われています。

もともとはアメリカの人事評価の考え方で、「成果を生む望ましい行動特性」を言います。米国防総省が組織のチーム編成をする際に採用し、1990年代半ばから企業に広まりました。部署やポストごとに成績優秀な社員の行動を分析して、その特性を明らかにし、人事評価、採用などの基準としました。その後、OECD (経済協力開発機構)が「コンピテンシーの定義と選択」というプログラムを1997年末にスタートしました。

実際に、コンピテンシー面接ではどんな質問をされるのでしょう?
『コンピテンシー面接マニュアル』(川上真史・齋藤亮三著、弘文堂)によると、以下のように質問されるそうです。

 「過去1?2年の間に、あなたが特に力を入れて取り組んだことの中で、ご自分で成果が上がったと思われる取り組みには、どのようなものがありますか?」
 「オーケストラ部で各地でのコンサートで演奏していました」
 「あなたはオーケストラ部の活動にどのような立場で関わり、その立場で何か成果を上げたというようなことはありますか?」
 「3年生のとき、副部長で、アメリカヘの演奏旅行を企画し、成功させました」
 「ァメリカヘの演奏旅行を実現するにあたって、最初にあなたがしたことは、どんなことでしょうか?」
 「すでに実施している他大学のグリークラブに実際に会って、情報収集から始めました」

以下質問は、

 「情報収集をするにあたって、具体的に最初にあなたが行ったのはどんなことでしたか。いつ、どこで、誰と会って、どんな情報を集めたのですか?」
 「その結果どうなりましたか?」
 「情報収集では、次に何をしましたか?」
 「その結果どうなりましたか?」
 「情報収集の段階で特に苦労したことはありますか?」
 「情報収集の段階でほかに行ったことはありませんでしたか?」
 「それでは、情報収集の次にしたことというと、どのようなことになりますか?」

と続いていきます。

このコンピテンシー面接の流れを見ると、まず行動したことを聞いてそこでの立場を聞き、次に何度も具体的な話を引き出し、その結果を聞いています。最後に苦労を聞いて、関連質問をくり返しています。

その際、面接官は「行動の動機は何か」「会社が必要とする能力を持っているか」「その能力を発揮するための行動や習慣が身についているか」「ウソをついていないか」「再現性はあるか(たまたまうまくいったのではないのか)」を考えながら、質問をしていると言います。

コンピテンシー面接では、実際に行ったことを、自分の言葉でわかりやすく、場面が浮かぶように説明することが求められます。ですから、ウソやつくり話では通用しません。また、成果やその規模を問うのではなく、今まで取り組んだことで、自分で考え、実際に行動し、状況を見ながら工夫したエピソードが求められます。ですから、結果だけで判断されるものではありません。

それでは、この質問からどんな能力が判断されているのでしょう? 文部科学省によると、判断される能力は以下の通りです。

1.社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力

  • 言語、シンボル、テクストを活用する能力
  • 知識や情報を活用する能力
  • テクノロジーを活用する能力

2.多様な集団における人間関係形成能力

  • 他人と円滑に人間関係を構築する能力
  • 協調する能力
  • 利害の対立を御し、解決する能力

3.自立的に行動する能力

  • 大局的に行動する能力
  • 人生設計や個人の計画を作り実行する能力
  • 権利、利害、責任、限界、ニーズを表明する能力

さらに、この能力は、5 つのコンピテンシー・レベルに振り分けられます。

  • レベル1……部分的・断片的行動(受動行動)
  • レベル2……やるべきことをやるべきときにやった行動⌒通常行動)
  • レベル3……明確な意図や判断に基づく行動、明確な理由のもと選択した行動(能動行動)
  • レベル4……独自の効果的工夫を加えた行動、独創的行動、状況を変化させよう、打破しようという行動(創造行動)
  • レベル5……まったく新たな、周囲にとっても意味ある状況を作り出す行動(パラダイム転換行動)

面接官はこれほど綿密に、学チカや自己PRから、就活生の価値を判断しようとしているのです。

 

自分の「価値」は、こうすれば伝えられる

それでは、このような面接に対して、どうやったら自分の価値を最大化できるのか。
まずは価値とは何かから説明することにしましょう。

価値を説明するにあたって、ソシュールの理論をご紹介しましょう。ソシュールは、記号論の祖と言われる学者です。彼は、たとえば「犬」という言葉を聞くと、2つの要素が思い浮かぶはずだと言います。

ひとつは「形態」。一言でいうとイメージ映像です。「犬」と聞くと誰もが、「大きさはこのくらいで、4足で歩行し、ワンワンと吠えて、尻尾を振る」という映像が浮かぶでしょう。これが「形態」です。

もうひとつは「意味」です。これは、犬という概念のことです。「人によく慣れて、嗅覚と聴覚が発達していて、ペットや労役のためなどに飼育される」といったものが「意味」です。

ソシュールは、形態と意味の両方がある言語を「記号」と呼び、それに価値があるとしました。言い換えれば、価値とは「形態」と「意味」の両方を持っているものと言えます。

一方、ここで「トロポンペ」という言葉を考えてみてください。この言葉の意味がわかりますか? わかりませんよね。なぜなら、これは今、私が即席でつくった言葉だからです。つまり、「トロポンペ」には形態はありますが、意味はないので、価値がないのです。
しかし私たちが使っている言葉、たとえば、米、水、テレビ、パソコン、そのどれも形態と意味が自然と思い浮かびます。だから価値があると考えるのがソシュールの記号論です。

この理論は就活にも応用することができます。

たとえば、大学時代にマクドナルドでアルバイトをしていたという「形態」を考えてみましょう。マクドナルドはマニュアルが優れていますので、これに則って働いていた平均的な人がイメージされるかもしれません。しかしそうではなく、「マクドナルドは大学生にマネージメントを任せてくれるので、それを体験したかった」という「意味」をつけるとどうでしょう。とても個性的な人に見えてきます。
これは実際にいた私の生徒の話で、聞いたとたん、すぐに新規事業要員にぴったりだと思いました。大学時代から意識してマネージメントをやろうと思う人は少ないですよね。だから、入社してすぐにマネージメントの即戦力として期待でき、新規事業要員に最適だと思ったのです。

 

適社のニーズと、それを裏づけるエビツードを対応させよ

このように、形態と意味のふたつがそろって、初めてわかりやすい価値が生まれます。このソシュールの理論を、学チカや自己PRづくりに生かしてみましょう。

先ほどの図をもう一度見ていただくと、「意味」の部分がその人の能力を示していることがわかります。「マクドナルドは大学生にマネージメントを任せてくれるので、それを体験したかった」というのは、言い換えれば、「大学生でありながら、マクドナルドでマネージメントを経験した」ということです。ここからマネージメント能力を読み取ったからこそ、当時の私は新規事業要員に向くと判断しました。

ならば、意味にいろいろな能力を代入して、そこから思いつく形態を挙げていくと、学チカや自己PRとしてどのようなことを書けばいいのか、自然と思い浮かんでくるでしょう。意味のところに入れる能力には、先ほどご紹介したコンピテンシーの能力を入れればいいのです。

しかしもっとわかりやすいものを入れると、すぐに学チカと自己PRが思いつきます。それは企業、つまり適社のニーズです。ニーズはすなわち、適社が欲しいと思っているものですから、それを意味のところに代入して、形態を考えればいいのです。
そしてその適社のニーズは、志望動機から得ることができます。たとえばドコモの学チカや自己PRをつくるとすれば、「チャレンジ精神」と「実行力」を代入して、自分の経験を思い出せばいいのです。さらに、単なる形態ではなく、コンピテンシー面接で求められる「独自のエピソード」を思い出すことで、その会社に最適な学チカや自己PRをつくることができます。

 

「学チカ」と「自己PR」、それぞれのつくり方

さて、「形態」に対応する独自のエピソードが学チカや自己PRになると述べましたが、それでは学チカと自己PRの違いはどこにあるのでしょう?
これに関しては、諸説が分かれるところだと思いますが、私の持論を述べたいと思います。

まず、単純に「学生時代に力を入れたこと」は「こと」ですから比較的範囲が広いものです。一方「自己PR」は「PR」、すなわちいいところのアピールであり、より限定的なものと言えます。

次に面接での評価を考えてみましょう。より多くの質問を面接官から引き出し、それに的確に答えて加点したいものです。ですから、たとえば「塾講師をした」と、ひとつの題材で通すよりも、「学業」や「アルバイト」「サークル」など、いろいろな題材で話をしたほうが質問される確率が高くなります。

したがって、「意味」から思いつく「形態」をできるだけ多く出して、その中でいちばんいいものを自己PRに、それ以外を学チカにするといいと思います。いちばんいいものと言いましたが、これは面接官の記憶に残るような独自のエピソードが、最も多く思いつくような形態です。なぜなら、このたくさんの独自エピソードで、面接官は就活生の能力を確信するからです。このあたりは事例でお話ししたほうが理解が深まると思いますので、次の図をご覧ください。

これは、適社をドコモに想定して、意味のところに「チャレンジ精神」と「実行力」を入れたものです。まず、このふたつの言葉を自分に合った文章に書き換えてください。これには、①形態を思い出しやすくするために自分の言葉にするという目的と、②学チカをつくるときに、複数の形態を束ねる軸にするという目的があります。

①は「チャレンジ精神」と「実行力」という「よそいき」の言葉を自分事にする効果があります。独自のエピソードを思い出すためのキーワードですから、自分の言葉でつくった文章のほうがいいでしょう。

一方②は、複数の形態の共通点として最初に提示し、関係をわかりやすくする効果があります。たとえば、「私の言いたいことはこうです。具体的にはA、B、Cです」と最初に軸を述べると、ABCがどんなに長くても、理解しやすくなります。

まず、「チャレンジ精神」と「実行力」を自分の言葉にして、

自分に壁をつくらないようにして、積極的に行動してきました。【a】

としました。次に、この言葉から独自のエピソードを思い出して、

 

①情報系で有名なW大学理工学術院のK教授の研究室を探し、直接連絡して聴講を許可していただいた。

②専門の数学で、どうしてもわからないときは担当の教授に連絡し、千葉から御茶ノ水の別キャンパスまで教わりに行った。

③自分にプレツシヤーをかけるため、まったく英語が話せない友達と1週間のニューヨーク旅行をした。

④語学の短期留学をした際は、勉強だけで終わらせたくなかったので、外国企業に自力で交渉し、インターンをさせていただくことができた。

としました。
これは私のかつての生徒が実際に使った例です。当時、この4つの独自のエピソードについてさらに具体的に質問したところ、①がいちばんおもしろかったので、これを自己PRにするために取り除き、【a】の部分と②~④ の部分を使って、学チカとしました。

自分に壁をつくらないことを心がけ、いつも積極的に行動してきました。
たとえば専門の数学では、どうしてもわからないときは担当の教授に連絡し、数学科の校舎がある千葉から、先生がいらっしゃる御茶ノ水へ教えを請いに行きました。時間を惜しむ学生が多い中、私は頻繁に通い、数学を克服しました。
また友達と1週間のニューヨーク旅行をしたときは、自分にブレッシヤーをかけるため、まったく英語が話せない友達を選びました。不安もありましたが、私は外国人とスムーズにコミュニケーションをとり、彼に不自由をさせませんでした。
また、語学の短期留学をした際は、勉強だけで終わらせたくなくなかったので、外国企業に自力で交渉し、インターンをさせていただくことができました。

このような学チカにしておくと、学業に重きを置いている面接官は、教授への質問のエピソードに反応して質問してくるでしょう。 一方、海外経験のある就活生を採りたいと思っている面接官は、友達との旅行について質問してくるでしょう。 一方、特別な経験を重んじる面接官は、短期留学先で、自力でインターンをしたというエピソードに食指が動くでしょう。これも、エピソードをちりばめるから可能となるのです。

さらに、自己PRをつくるには、先ほど取り出した、

①情報系で有名なW大学理工学術院のK教授の研究室を探し、直接連絡して聴講を許可していただいた。

というエピソードから、さらにいろいろな事例を思い出してみます。

  • 研究室のテーマである「日本語プログラミング言語」の新しい切り口を考え、教授に提案した。
  • 情報系の学生と仲良くなり、夜遅くまで頻繁に情報技術に関して議論した。

この学生は、自分が興味を持った論文から、外部の大学に在籍する教授のメールアドレスを見つけて、直接連絡したそうです。すると、研究室のテーマである「日本語プログラミング言語」の新しい切り口を考えてみなさいと言われました。そこで、日本語プログラミング言語に、C言語翻訳機をつくって海外でも使えるようにしたらどうだろう? と考え、それを企画書にして教授に送ったところ、おもしろいと研究室に無料で参加させてもらったそうです。

このエピソードからは、チャレンジ精神と企画力があることが判断できますよね。

「私にはチャレンジ精神と企画力があります」と言うよりも、論文からメールアドレスを見つけて直接お願いしたとか、自分の考えを企画書にして教授に送ったというエピソードを話すほうが、説得力があります。

さらに、彼は研究室に無料で参加させてもらって情報系の学生と仲良くなり、夜遅くまで頻繁に情報技術に関する議論をすることで、自分自身の知識を深めることができたそうです。このエピソードも、漠然と「私には実行力があります」と言うよりも、説得力があります。
こうして完成した自己PRが以下になります。

私は数学科ですが、学部3年のときから始めた情報技術に関する知識もあります。これは、その必要性を痛感して自ら積極的に行動して身につけたものです。
具体的には、情報系で有名なW大学理工学術院のK教授の研究室を探し、直接連絡しました。そして研究室のテーマである「日本語プログラミング言語」の新しい切り口を考え、教授に提案しました。その切り回は日本語プログラミング言語にC言語翻訳機をつくって海外でも使えるようにするというものでしたが、教授におもしろいと評価していただき、研究室へ無料で参加することを許していただきました。これにより、情報系の学生と仲良くなり、夜遅くまで頻繁に情報技術に関する議論をして、知識を深めることができました。

この自己PRからは、さまざまな具体的なエピソードによって、チャレンジ精神、企画力、実行力を確認することができます。チャレンジ精神と実行力の会社に適する人物だと判断されるのです。

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